てな具合に仕事をしたかったのだが、ここの現場に来てから、すでに4日も休み。
全て台風のせい。ここはRP木のH座の裏、警察の移転予定地を発掘している。
いつもこんな天気ならいいのだけれど |
K岡の現場は10月15日で終了。世話役さんからはEK田とRP木とどっちの現場に行きたいか
打診されたそこは宮仕え29年の経験値、会社の都合でいいですわなどと答えた。まあ、
わしどちらでも構わなかった。RP木では先に行ったOさんが呼んでくれていた。EK田は
K岡からほとんどの人が行くようなので気は楽みたい。RP木は江戸時代、EK田は弥生縄文、
K岡で弥生縄文はやったので江戸時代でもいいと思った。ただO島君がI谷さんとあった時に
「いやあ、RP木じゃあ石垣と瓦と格闘してるよ」と話しているのを聞いて、ええっ、石垣
と瓦かあっと、ちょっと気が落ちたがやって見ないとわからんし。で、世話役さんは
「では、RP木へ行ってください」「了解です」
K岡では住居址も結構出て、旧石器時代の遺物も最終日の1週間前石斧が出てめでたく終了。
ちなみに現場最後の遺物はわしが出した。わしとしても有終の美を飾らしてもらった。
RP木の初日は台風で休みと他の人から聞いていたので、翌日から行った。I谷さんがいて、
ロッカー等の説明をしてくれた。現場へ出るとOさんがいて「よう来たか。こっち手伝って
くれ」と言われ付いて行った。ここをやるんだけど量が多いからゆっくりでいいよ。
みてみると瓦と欠けた瀬戸物が土の中に詰まっているというかんじ。瓦と瀬戸物は別々の
籠に入れてくれ。1間×半間の場所に結構な量があり、全部出して分けて底を出して
きれいにする。ずっとスコップで穴を掘ったり削ったりしていたのが、小さな移植用
スコップを持って屈んで作業をすると腰膝が痛くなってしんどい。手は大丈夫だったが。
翌日は違うところを掘る事になった。表面はカチカチなのでスコップで掘る事にした。
若干赤い土が混じってくると掘りすぎる事があるので移植で手で掘る。瓦と欠けた瀬戸物
はやはり結構出てくる。1メートル位掘ってKさんに代わってもらい、KさんとOさんで丁寧に
掘りわしはスコップでまだ掘り残したところに手を付け始めた。Kさんがなんか小石が
並んでいると言い、大きい石を出していたOさんが側へ行って細かく土を剥がしていった。
小石がうまい具合に並んでいる、そしてその外を大きな石があり。全体ではいかにも人の
手が入ったという具合だ。この辺は池だったらしいから、こんな風に石を並べたのかな。
ホントに掘ってみないとわからないものだ。一応予定の箇所の北半分には小石の並びは無く。
遺物もそんなに出ずに掘り進み、北東の角の辺りは別の区画になるような部分が出ただけ
だった。翌日台風が来ると言うのできっちりと養生をした。雨水が入ると並んでおいてある
小石が水で流れてしまうとまずいという事だった
じゃあ、この小石の出た所はシート被せたままにして、今日はこちらをやって下さい。
O先生が小石の出た場所の横をさして、仕事が無くなってしまった。わしとOさんとK池さん
I谷さんに言った。ふた組で2メートル位ずつにして掘り始めたが、K池さんI谷さんの方は
あっという間にローム層が出て丁寧にその上を削り始めている。こちらはスコップでひた
すら掘る。隣があっという間にロームが出たのにこちらは全然気配もない。1メートル位で
ちょっと赤い土が出るがその下はまた真っ黒な土になる。どこまで掘るのか。1メートル
20センチ位の所で突然ぽっかりと直径10センチ位の穴があいた。ビビった。K岡の時にS君が
穴から出てた水で手がただれた話を思い出した。すぐに先生に連絡したら、先生が周りの土を
削り壺ですねと言った。へえ~そんなん出るんだ。なるべく壺本体にさわらないように
して掘り進む。1メートル50センチを超えても底が出てこない。あれえどうなっているん
だろう。わからん。壺の横の土を取っていると、ぽろっと土が落ちたと思ったら陶器の一部が
現れた。2個目の壺が出ましたよ。周りの土はOさんがキレイに除いた。水で拭くと黒っぽい
地に青っぽい釉薬が流れている。縦50センチ横40センチ位はあるだろうか。とりあえず最初
の予定は先へ1メートル位だったが2個目の壺が全部出るようにという事で1メートル30センチ
位にして、下は底が出るまで。で掘ったら深さ2メートル位でようやく底になった。壁も
キレイに出て東西はちょっとドームのようになっている。ここで一端写真を取って図面を
書くことになり、わしらはとりあえずほかを掘りに行ったが、全く壊れていない大きい壺が
出たという事で、皆見に来る。中になにが入っているのか興味深々だが、雨水が縁まで
溜まっている底の方は土が見える。その土の下に何があるのだろう。まだわからん。写真
測量図面が終わって。また掘り進んだ。深さ2メートル手で壁を北へ向かって少しずつ
削っていく。2個目があるなら3個目もあるかもね、と言っていたらなんと3個目が出た。今度
は薄茶色の前の2個より丸い感じのものだった。右の方から壁を決めて掘っていこうか。で上
も決めて。そろそろあと50センチも進めば行けそうだという頃に先に壺の無かった方の壁を
決めそれから上から壁に沿って降ろしていこうという事になった。で、壺の合った方の天井に
も届き全体に少しずつさげていった。あらら、4個目の壺が出た。それも3個目までは並んで
いたのだが4個目はその並びからずれてちょっと段が高くなっている。じゃあ5個目も出るん
じゃないと言っていたら5個目が出た。4個目の手前に出ている。みんなビックリ。全て完品
と思われる。なぜなら全部キレイに全体を出していないから。しかし5個もこのように出る
のはめずらしいらしい。先日もK大から40名位見学に来て、5個の壺を見たら歓声があがり
何が入っているんだろうかとみんな話していたが。果たして誰がなぜこのように地下室を
作って大きな壺を埋めたのか、とりあえずは中の水を抜いて溜まった土を除いてみないと
わからない。その作業は今のところ未定。こうご期待。
すちゃらか・たまらん・うーたろう
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