あー、ったくめんどくせえな、バンドの地方営業につきあわなきゃなんないよ。営業部だけでいって
くれればいいのに何で庶務のあたしがついていかなきゃなんないのよ。ライブツアーったって要するに
どさ回りってことで、東京の仕事がないから都落ちじゃん。ま、ひまだからついていってみるけどね。
ところでバンドのツアーといえばやっぱりナオンとクスリだよな。楽しみ!ウキウキ。やっぱり庶務と
しては段取りが大切だからね、ちゃんとナオンとクスリは準備しなくちゃだよね。
オンナは現地で調達するのが理想なんだけど、先のことは分からない。困った。困っていたら1号車の
後ろ座席になんと開閉のT美社長、Mリオがいるじゃありやせんか。Aビ太によれば、国鉄でPカも来ると
いう。バンドのグルーピーがついてくるんならいちいちオンナを現地調達しなくて済む。こりゃ楽ちん。
楽ちんだがこれでは旅の魅力半減。後部座席の黒一点ウルトラUちゃんは酒池肉林の筈だが瞑想に
入っている。そりゃ無理もないか。
クスリはちゃんと狭心症の薬と渋滞したときにお漏らししないようにお腹の薬も薬袋に入れたし、酔い
止めの薬も持ったから大丈夫。大丈夫なんだけど、どうもなにかクスリが違うような気がして旅の魅力
半減。
そうこうするうちに車は都はるみ先生のドライビングミュージックとともに小仏トンネルのひどい渋滞
をクリア、快適に走り出す。「2号車応答せよ・・・・・・もうすぐ光が見えるぞ・・」・・・しかし、
その直後に小仏トンネル通行禁止になったみたいで、ほんの数キロ後ろにいた2号車はトンネルをくぐれ
ずにちぎれてしまった。カンダタとクモの糸の話みたいで、ちょっと嬉しくなったのね。旅の気分盛り
上がり。あれ?カンダタもその後ひどい目に遭うんだったっけ???いずれにしても日頃の行い、信賞
必罰、自業自得、因果応報という言葉を思い出させる1号車と2号車の運命の差だね。2号車操縦者は
Jンチャン、Rイちゃん、Nビーだけど、だれが悪いとは言わないけどね。
というわけで、1号車はスタコラと初狩で520円の超お買い得のアジフライ&コロッケ定食(ご飯の盛り
良し)他で幸せで旅の魅力倍増。Aビの導きに従ってSAじゃなくPAがベターと言うことを知る。旅の収穫。
ちなみに私は低糖質ダイエット、それも難易度の極めて高い、ご飯やラーメンを食べる低糖質ダイエット
というだれも成功したことのない厳しい道を実践中なのよね。で、高糖質&満腹のまま車は小淵沢の道の
駅に。2号車は這い上がってくるまで時間がかかるだろうから足湯に入る。子供は騒ぐ、靴下をはいたまま
入る人がいる、お湯はぬるい、どことなくとろみがある、ということで、足湯を出たら前より寒くて汚く
なったので旅の魅力半減。
あ、2号車が来た。飯も喰わずにへとへとでたどりついたらしいがお疲れ様です。お疲れ様ですが、営業は
これからだぜ。きちっと働いてくれよ。Rイちゃんも、Nビーの顔色は良好だから安心。ここから1号2号
そろってルーラルインティロッジへ。車じゃなく幌馬車で来たくなるような良い雰囲気の店だ。その昔、
マグダレーナと逃げ込んだ酒場を思い出すぜ、デュランゴはもうすぐだ。というわけで、あとは営業の
連中の出番でセッティングやらなにやらやり出したので庶務は暇。連れてきた馬(自転車とも言う)で酒を
調達に。
店の外でT美社長、Mリオと青い空、暮れゆく空の下で薫風に吹かれてビールとウィスキー。やがて酔いも
回り、夕暮れが近づき、リハの音も漏れ聞こえる。空は広く、八ヶ岳に吹き上げる風のように気分があがっ
ている。風の薫り、ほんのりした雲、風の音。お客さんも集まってきた。楽しい夜、いいライブになりそう
だ。
あれ、でも眠くなってきちゃったよ。どうする。
ライブが終わったら起こしてね。どんなライブだったか教えてね。
庶務課 副課長代理代行補佐心得 Aリ
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