こんなとんでもない計画の発端はこんなカンジだった。
たしか、3月7日の、多田葉子ちゃんと都丸智栄くんののみ亭LIVEの時だった。
聴きに来ていた梅津さんに、かねてから思っていたことを話してみた。
「梅津さん、ナミさん(南正人)とやったら面白いんじゃないですか?」
「いやぁやっちゃん、ナミさん尊敬してるんだけど、まだちゃんと会ったことなくて、
よかったら紹介してよ」。
この返事で、この取り組み計画は80パーセントいけると思いました。
「じゃ、ナミさんに伝えときます」、と云って、6月22日のナミさんLIVEの時に、
ナミさんに直接ふってみた訳。
「ナミさん、梅津さんにナミさんのこと話したら、紹介してほしいって云われて・・、
紹介するなら一緒に音出しっちゃったほうがいいですよね」と云うと、
「梅津くんもボクも、生き残った者同士だもの、共演することになんのためらいもないよ。
是非!」
でも、お互いスケジュールががちがちの横綱同士なもんで、なかなかタイミングが合わなくて、
やっと合ったのが、10月16日。半年かかって実現となりました。
当日、6時前には2人とものみ亭に来ていて、世間話などしているが、
音合わせする気配がまったくない。そのうち梅津さんは飯、ナミさん散歩。
あらら、ホントにぶっつけ(前戯なし)で、ナミさん云うところの、
各駅停車LIVEは、発車してしまったのでした。
1駅、2駅はディランシリーズで、「ミスタータンブリンマン」「時代は変わる」
まずは有名曲で、互いのヴァイブレーションを合わせる訳ね。なるほど。
3駅目は初めて聴く「夜霧よ」。ちと演歌調。梅兄ぃのむせび泣くようなクラリネット。
4駅目は「若い頃書いたフォークソングです」、と云って歌い出した曲。
途中、ナミさんのハモニカと梅兄ぃのクラが重なり、美しくシンクロ。
5駅めは、風来坊の歌。「♫何かがオレの中でポロロンポロロンと鳴りだす~」
胸に染み入る歌とクラリネットが素晴らしい。ホントに初取り組みなの?。
1部ラストはあの「スポットライト」。座っていたふたりがおもむろに立ち上がり、
ハモニカとサックスの掛け合い。梅兄ぃ、吹きまくって吹きまくって休憩。
2部は、1960年代にナミさんが、貨客船で太平洋渡った話などして、
スペイン語の歌シリーズから・・・。
まず、7駅目、「ベインテ・アニョス」「20年」。マリア・テレサ・ベラの名曲。
8駅目、「ドス・ガルデニアス」「クチナシの花をふたつ」、イソリーナ・カリリョの
これまた名曲。梅兄ぃのクラリネットにしびれちゃったナミさんが、
「音楽ってすごいね、今日はみんなすごいことに立ち会ってるね」、とコメント。
さて、ブエナビスタから2曲歌ったあとは、Uちゃんのリクエスト。
古くからナミさん聴いてる人には懐かしい、「ラ・ジョローナ」「泣き女」、という
メキシコの民謡。同名の漫画を、永島慎二さんが描いてたっけ・・・。
さて、10駅目は日本語に戻って、「♫遥かなる国境の街エルパソ~」から始まる、
「太陽讃歌」。ニューヨーク、アフリカ、スウェーデンと地名がとびだし、
「♫自由って暴れ馬のたてがみにしがみついていた~」、と歌い上げながら、
ふたりとも立ち上がる。オイラも盛り上がって、ビールをグイッ。
11駅目、まってました、大名曲「あたしのブギウギ」。成田ヒロシさんの詞に、
ナミさんが曲をつけて、みんなで歌える歌が出来ました。浅川マキさんも歌ってた。
梅兄ぃのバスクラ、底からこみあげてくるようだなぁ。
続きまして、ナミさん、「♫春の夜風がポンと肩たたく~」、気持ちよさそうに、
温泉つかりながら歌ってるみたいでした。
後半は、珍しくナミさんが弦切って張り替えたり、トイレに行く人がいたり、
各駅停車度がさらに増してます。
そして、横須賀署にパクられてる時に作って、九州のクラブで、
大勢のヤクザの前で歌って、大うけして、ママたちのおひねりで、
かなりうるおったという歌。
14駅目は、知らない歌。ちょっとロック調で、「♫山の中でも暮らした、
ムショ暮らしもした~」
「♫変わらぬ愛は変わりはしない~」、と歌い、梅兄ぃは途中で、
クラからサックスに持ち替えて、
顔真っ赤にして吹きまくってます。いいぞいいぞ!。
これで終着駅だったのだが、もちろんアンコールですがな。操車場までね。
なんと、聴きたいと思ってた、「こんなに遠くまで」。大好きなこの歌が、
この組み合わせで聴けるなんて、本当にシアワセです。
クラリネットが、しっとりうっとりさせます。
さて、これでホントに終わりと思ってたら、17日が64歳の誕生日の梅兄ぃのため、
ナミさんが、「♫ハッピーバースディトゥユー~」と歌いだす。梅兄ぃバスクラ。
もちろんお客さんも全員参加。そしてさらに64歳ということで、
ビートルズの、「When I'm 64」。
なんと、2番のところで、梅津さんがトツゼン歌いだした。
「♫今よりちょっぴりオトナになって、頭がすっかりハゲても
あ・い・し・てくれるかな~」。会場は大コーフンです。
いやいや、かっこいいプレゼントでした。
そして、ケーキ屋梅ちゃんのプレゼントのケーキをみんなで頂く。
全てが終わった後でふたりは、
「音楽やってて本当に良かった」、「ボクもですよ」、って話し合ってました。
梅津さん、64歳、ナミさん69歳。ほんでもなお元気。
ふたりとも、歳取るの忘れてるってことだな。
いやしかし、ホントにすごいもん見させて、聴かせていただきました。
オイラの思いつきにのってくれたおふたりに、カンシャカンゲキなんでございます。
とってもステキで、とってもマブシイおふたりでした。え?、ハレーション?、何?。
開閉商事営業3課 やっちゃん
「2013年、お!な姫たち④」
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