1968年に俺とうーちゃんは出逢い、1970年頃うーちゃんとやっちゃんが出逢う。
そして、1974年にやっちゃんと俺が出逢い、呑み友ネットワークが出来上がる。
(ここいらへんのコトは「すちゃらかんミトコンドリア」として、このブログで2013年
3月に詳しく書いた。)その後、俺とやっちゃんはいくつかのバンドを経て、1982年に
うーちゃんを巻き込み、すちゃらかしゃいにんぐは誕生した。
記念すべき初ステージは、西荻窪の八百屋ナモ商会のパーティー。
俺とうーちゃん29歳。やっちゃん26歳の初夏、5月23日(日)であった。
さて当日。3人は早めにのみ亭に集合し、これでもかとリハーサルを開始していた。なん
つたって、これまで3人で酒はあきれるほど呑んできたが、バンドとして音を出し、聴か
せる・・・、おっと・・・聴いていただくのは初めてなのだ。
俺とやっちゃんが、呑み屋での出たトコ話から、無責任と根拠のない確信でうーちゃんに
ベースを押し付けた。
特訓とオツカレ乾杯を繰り返し、「うーちゃんベーシスト育成センジンノタニ計画」がなん
とか達成されようとしている。
これまでは、客席から煙草の煙の行方を見つめていたうーちゃんだが、本日はガチガチの
キンチョーでコード譜とベースのフレットを見つめ、追いかけている。
いつもの笑顔も言葉も消え、動きがカクカクとコマ送りだ。
ガンバレ うーちゃん!
そんな、立てば這え這えば歩めのすちゃらかしゃいにんぐデビューをたくさんの友人知人
たちが応援してくれることになる。
昔ばなしで、大きく実ったカブが一人では抜けないので、あちこちから一人また一人さら
には一匹と集まってきて、みんなの力で抜く! という話を思い出していただきたい。
《うんとこどっこいしょ!》その①
のみ亭でのリハーサルには、3人の女性に声をかけ、バックボーカルとして集まってもら
った。いわゆる仕込みというヤツだ。
演奏のフラツキを女性チームの見た目とハッタリと威嚇でかわそうという作戦だった。
メンバーは、O内Y子。H川M江子。T杉K澄のかしましむすめーず。
酒さえ入れば恐いもの無しの3ねーちゃんだ。頼んだぞ!
《うんとこどっこいしょ!》その②
6人でぶんちゃかぶんちゃか練習してると、オレンジ カウンティ ブラザースのベーシス
トU澤が、親子3人(愛妻Mどり、愛娘E理子)で突然入ってきた。どこでパーティーの
ことを聞いたのか、遊びにきたという事だ。
「パーティーが始まるまで、ここで聴いてていいか?」ということなので、「OKさ!」と
いう成り行きになった。
んで、リハを続けていると、俺と生年月日が同じなのだが圧倒的絶対君主制おねーさまの
Mどり1世が、「あたしもバックボーカルに入れろ!」とおっしゃる。
「ははぁ~、仰せのとおりにいたしましゅ~・・・」
この時点で、バックボーカルは「胸焼けシンガーズ」に改名移行した。
《うんとこどっこいしょ!》その③
メンバーが7人になり、引き続きジャカジャカやってると、またまた扉が開いた。大きな
ケースを持った優しそうな男が、静かに入って来て静かに話し出した。
「ナモ(長本光男)にのみ亭でバンドが音出しているから、練習に参加して、今夜一緒に
やってみなよ。」って言われたという。
大きなケースの中身はペダル・スチールギター。名前は「駒沢裕城です。」という。
「ひぇ~~~! なんだなんだ~! ダンナダンナ! あわわアワワ・・・」
あの駒沢裕城⇔★☆●∞!!が、俺らと一緒に♪Ёжё§◆
このあと、俺は数分間宇宙空間を彷徨う。
駒沢裕城については、はっぴぃえんど~大瀧詠一~あがた森魚~はちみつぱい~フォージ
ョーハーフ~70年代フォーク&ロックなどで検索するヨロシ。まっ、すごい人なんだか
ら・・・・・・
聞けば、ナモ商会で働いたこともあり、ナモとは古い付き合いだそうだ。
U澤とも顔見知りらしく、挨拶を交わしてる。
で、リハ続行。うーちゃんだけでなく、俺もやっちゃんもキンチョーしてきた。
駒沢裕城/ガーデン・スケッチ |
駒沢裕城/静かな時 |
《うんとこどっこいしょ!》その④
ひととおりリハを重ね、なんとかモノにして、本日のパーティー会場であるほびっと村
「ナモ商会」へと向かうバンドメンバー8名。と、その他2名。
ん~、わらしべ長者も、ちぃっと入って来たかな?
パーティーは、いつもどおり酔っぱらいは騒ぎ、子ども達ははしゃぎ、演奏も酒も料理も
ゴキゲンで、いいパーティーになっている。
あちこち知り合いに挨拶をして、祝杯を重ね・・・。
いよいよ、すちゃらかしゃいにんぐデビューの時間になった。
8人でステージに上がる。
さぁ、楽しもうぜ!
「ANYTIME」で1曲目。
いいカンジだ。客にノセラレ、イキオイがつき、ノリが加わった。
どんどんほぐれていく。
3曲目「OPHELIA」をいい気持ちで歌ってた。
ん? どこからか・・・・・
おぉ! ステージ横から、この日の出演バンド「ひのこBAND」のマスターが、俺たち
の演奏に合わせハープを吹いている。マスターも気に入ってくれたみたいだ。
サンキュー! マスター!
さらに演奏は進んでいく。
でででっ! 今度はどこからかパーカッションが!
いつの間にかジューベェーがトントコタカトコ参加していた。
それと、いいタイミングのかけ声入りだ。
おおきに! ジューベェー!
いろんなモノがいい巡りあわせで、この時間この場所になった。
グルグル回っているスカタン頭で俺は数えはじめた。
3+3+1+1+1+1・・・・
がははは、なんとバンドメンバーは10人になってるじゃねぇか!!!
というわけで、すちゃらかしゃいにんぐ並びにうーちゃんのデビューは大騒ぎの中、愉快
とコーフンで終了したのであった。
●この日の演奏曲。●
1.ANYTIME
2.ROLLIN’ 20 BLUES
3.OPHELIA
4.SWEET HOME TULSA
5.BACK STREET JUGBAND SHOW
6.HOBO BLUES
7.リンゴの木の下で
*文中、敬称は省略させていただきました。
《営業2課 じゅんぼう》
うんうん、やっちゃんに聞かせてもらったこの時のテープがすごい印象的で曲順まで覚えてる♪
返信削除のっけのエニータイムは名アレンジですね!
興奮してか勢いすぎてか、、、じゅんちゃんの声がうわずったところにまで、ハープやスチールが合って臨場感とドライブ感となり
なんとこれが初ステージとは・・・
特に「ホーボー ブルース」の宙を舞うような駒沢氏のフレーズはサイコー!!
びっくりしたなあ もお〜♪