しかしまぁ、ひと昔前は・・・37度とか38度とかでビックリしてたが、今や40度を越して、それも一度や二度でなく・・・、やめよう・・・頭がクラクラしてきた。
そんな夏が今年もやって来た。
寝苦しい夜を引きずったままの朝が来て、体中だるいまま肉体労働に突入する。
現場は太陽光線で焼けている。何もしないでも立ちくらむ。
汗が吹き出し、全身にねばりつき、べっとりと不快感に包まれる。
早く過ぎてほしい。終わってほしい。
子どもの頃の夏は、なぜあんなに楽しかったのだろう?
蝉の鳴き声とラジオ体操で朝が始まり、キュウリと卵かけご飯を食べて、夏休み子ども劇場を見て、蝉とりに行ってプールに行ってアイスキャンディーを食べて、陽炎と逃げ水の道を歩いていた。溶け出してるアスファルトの上、白い野球帽をかぶり直して見上げる入道雲。おんぶバッタと草いきれ。止まった景色午後の町。友だちの家で飲んだカルピス。森永コーラスの家もあった。扇風機の宇宙人。風鈴が鳴る。日向はうだる。日陰は別世界。夕立が過ぎ、行水を済ませたら、盆踊りに行ける。校庭での幻燈会。光、そして闇が楽しい。縁日はカーバイトの匂いと輝き。ハッカパイプとラムネの冷たさ。ヘビ花火と蚊取り線香。蚊帳の中の海。ナイターはいつも時間切れ。
・・・船橋ヘルスセンター・・・田舎行きの汽車・・・夏休みがずっと続けばいいと思っていた・・・・・
子どもの頃の夏は、なぜあんなに短かったのだろう?
・・・などと追憶に浸っている場合ではない。本日7月20日は、すちゃらかしゃいにんぐの「のみ亭ライブ」なのである。3月に竹廣類ちゃんとやってから久しぶり。怠け癖サボリ病バンド4ヶ月ぶりの演奏である。
のみ亭のドァには、「本日ライブ 19時30分より すちゃらかしゃいにんぐ+α」の告知が張り紙されている。そうなのだ。本日はゲストをカラフルに呼んである。なんと3名も仕込んであるのだ。デラックス三段重ね弁当というか、一二三の豪華絢爛本膳料理というか、すちゃらかオヤジ三名にサポートメンバーが三名。なにやら大騒ぎの予感がする。いやいや、なるコトに違いない。
ゲスト三名は、前準備バッチリで計画を練りあげた熟成メンバーから、当日に急遽駆けつけてくれた促成メンバーまで、リハーサルも30分刻みで組み、失礼の無いようにお迎えする。
んで、リハも滞りなく済み、別室「Yの瀧」で最終チェックを兼ねた作戦会議に入る。それぞれに意見を切り出し、ぶつけ合い、あわやつかみ合いになろうかと思われるほどに白熱、会議会場はピリピリした緊張感に包まれた。
口角ビールの泡飛ぶ会議 |
演奏曲は、
前 半
1.WE ARE THE すちゃらかしゃいにんぐ
2.NOBODY CARES ABOUT THE RAILROAD ANYMORE
3.土手の上にすわって
4.東北に来たけど
5.ないないBLUES
6.ずっとずっと歩いてきた
7.CHINA TOWN
後 半
1.ONLY A HOBO
2.COW POKE
3.ANYTIME
4.お前に夢中
5.BACKSTREET JUGBAND SHOW
6.SUMMERTIME JUMP
いつものとおり、一貫性のない曲ぞろえである。
でも、主体性を持ち合わせたお客さんが沢山来てくれた。ありがたいこってす。我们感謝多謝。
雷雨の影響で20分ほどスタートは遅れたが、基本形3ピーススタイルで初めユルユル中パッパッと進行し、前半最後の曲「CHINA TOWN」になった。
ここでまず、一の膳。前日北海道から帰京したばかりのエミリアに登場してもらい、鳴らしまくり、踊りまくってもらった。ビジュアル方面が乏しいすちゃらかしゃいにんぐだが、この時ばかりは歌を聴いてる余裕がない、というか視神経を持っていかれたお客さんばかりだったに違いない。「見参」「出現」とか「上陸」「降臨」とかの言葉が囁かれていた。
舞姫エミリア/PHOTO=T-PON |
うむむむむ・・・、敵に回すと怖いが、味方になっても怖い・・・。
エミリアの前にエミリアなし・・・!?。
エミリア様には「若いおなごの生き血計画」10代目の椅子に座っていただこう。
で、さらに「CHINA TOWN」にはこれでもかの二の膳。すちゃらか初共演のフィドラー種ちゃんにチャイナムードたっぷりの味つけをしてもらい、没有問題で前半を終えた。
種ちゃん、♪チャイナチャイナ♪/PHOTO=T-PON |
弾けメン種ちゃん /PHOTO=T-PON |
種ちゃんには、後半も登場していただく。
休憩中は、バンドメンバーもお客さんもドリンクの補充と持ち込みおつまみの品評会。
開閉商事人材デリバリーチーム総支配人のアビ大将がテキパキと注文を小茄。・・・いや、こなす。こなしていく。スケジュール管理能力も内蔵しているあび大将は、ダブルブッキングもなんなく調理し、スナイパーのような佇まいでカウンター内の人となっている。
休憩時間は15分ほど。笑顔が重なる客席はのみ亭ライブならではのご歓談タイムで、前半の評価やら後半のリクエストやらをいただく。オーケイナゥ、オーケイナゥ。下請け零細バンドは、如何なるご注文・ご要望にもお応えいたします。へいへいまいど。
さぁ後半だ。やっちゃんのボーカルから始めた。それも2曲続けて歌う。気を抜かずに緊張感を失うな!と、バンドの母心である。ひひひ。
で、押せばイノチの泉バンドの演奏はフラフラしながらも進んで行き、「BACKSTREET JUGBAND SHOW」で種ちゃんに再登場してもらう。
種ちゃんは以前、高円寺のJUGBANDメンバーだったこともあるそうで、「こういう曲やると思い出しちゃいます。」って言ってた。そうかいそうかい。じゃ、今後は俺たちとトコトン付き合ってもらおう。思い出になんかさせないゼ!
そして後半は、最後の曲「♪夏の夕方は家の中にいないで、呑んで騒ごうぜ!」の「SUMMERTIME JUMP」で終了する。「お前らのバカ騒ぎは一年中ではないか!!」との声は無視である。反論する余地は1ミリもない。
すかさずバカ騒ぎプロのお客さんから、「まさか、これで終わらすつもりじゃないだろーな!」と言い訳無用のアンコールをいただき、それではすちゃらかしゃいにんぐからのお中元。ってことで、貴ぽんと一緒に、というか「藤井貴子大黒柱楽団」にシフトチェンジし、空蝉型コバンザメバンドとなって3曲、「狼子羊」「陽出国まで」「ビァ樽ワルツ」を演奏する。店内のオヤジどもめ!これでモトをとっただろう!
その後は、あれもこれもそれもどれもで入り乱れ、・・・高杉康史(やっちゃんのコトね)+貴ぽん+種ちゃんの「た行のたの字バンド」が、いいカンジの音で初セッション(?)の演奏を展開した。
で、最終的には藤井貴子学級委員長が店内の空気を浄化し、美しくまとめ上げ、夏の夕方から夜中までの怪しいヤケノヤンパチナイトは終了したのであった。
すちゃらか基本形 /PHOTO=M-RIO |
すちゃらか活用形 /PHOTO=M-RIO |
♪ゴキゲンな夜 ヘ~イ! /PHOTO=T-RUMI |
よかっ貴? よかっ種!/PHOTO=T-RUMI |
万事終了!/PHOTO=T-PON |
《営業2課 じゅんぼう》
バーミーたべたい
返信削除あの雨がライブ前に止んだのは、晴れ男の小島が、種ちゃんのフィドルチェックに降りてきてたね。
返信削除次は、類ちゃんだぁ。 匿名の㋳んごとなき酔っ払い。