あのひとの
うしろよりふき
あのひとの
まへにはだかる
はつなつのかぜとなりたや
『わが願ひ/川上澄生』
え~、春はぬくぬくとザワザワである。
冬のシンプルでキリリとした風景から、少しずつ色彩が増えていき、日いちにちとカラフルに辺りを変えていく。そして、雪解けがはじまり、渡り鳥とか桜前線とかキャンディーズとか新入生とかがやってきて、心はずむ景色へと季節はジワジワ進行していく。
陽の当たりは柔らかになり、風は緩やかになり、心は穏やかになる。ふと、ハミングしている自分に気づく・・・、ってのもこの時期ならではのことだ。
表通りには人垣、♪ウラララ・ラ・ウラ~ 今年も大瀧先生の授業が始まる。
そして、どんどん季節が進むと街行く女子たちの袖と裾が短くなり、肩が露わになり、さらにプールサイドや砂浜でぬぐぬぐのビキニスタイルとでもなりゃ、もうこうしちゃいられない状態となる!
のだが・・・、ここでのテーマから逸れてしまうので、ここのところは残念ではあるが又の機会にする。
今年もありがとネ |
おっほん、え~・・・、酒呑みは季節を選ばないという。
ん~てなこと、志ん生も枝雀も言ってた。
でも、ソレって年がら年中呑んでいるってことだろうって! ん~まぁいいや。
そんでも、花見とか祭りとかってあるとザワザワするし、その分酒はうまい。花見酒が最高! って呑ん兵衛もいるだろう。
花見を知らせる開花といえば、すちゃらかしゃいにんぐが開花し、結実されて今年で33年だ。
1982年に思いつきと成り行きと溢れる情熱とでバンドが立ち上がり、幾多の風雪に耐え、荒波を越え、そして泣き明かした夜をいくつも数えて今日ここまで来た。
33年と言えば、すちゃらかしゃいんぐが女だったら、ことしは厄年でないか。
・・・ということはここを乗り切ると、これからは女盛りを極めていく年齢になっていくっていくことだ!
愛しさと美しさと艶やかさと・・・そして悩ましさが混在して、成熟された女の美が内へ外へ有形無形となって表れる、そんな頃合いではないのか。
そんなじっくりいい女と、たとえば上目黒あたりの控えめな築5~6年ほどのアパートの2階の角部屋。
小奇麗に片づけられた風通しのいい窓辺。
空には三日月が浮かんでいる。
俺はソファーに体をあずけるとグラスを傾け、ワインを飲み干す。
仄かな香りが流れ、女が部屋に入ってくる。
月の光る音だけが二人を包む。
女がワインを注ぐ。女の手は細く、そしてわずかに震えている。
「君も飲めば・・・」
「いいえ、私はいいの」
「そんなこと云わずにお飲みよ」
「だって、すぐに酔っちゃうから・・・」
「そんな君も見てみたいんだ・・・今夜は・・・」
「えっ・・・」
と、500行ぐらいこの会話を続けていきたいのだが、ここでのテーマから逸れてしまうので、ここは残念ではあるが又の機会にする。
で、話が逸れ逸れだけど、そういうわけなんだ。
すちゃらかしゃいにんぐも、いい女にはなったが、寄る年波もきた。
同じ速度で走って来たけど、動力機関や周りの風景とかにズレが生じてきた。
調整が必要だ。
あちこちを点検しようと思う。
いいかげんで出たトコ勝負の俺たちだけど、音楽だけは真剣にやりたいんだ。
たった一つの道楽だから。
止まれ! |
今月、4月25日(土)~26日(日)の山梨ツァーが、活動休止前最後の演奏になる。
メンバーは、オレ(V・G)うーちゃん(B)類ちゃん(Acc)そして、なび―がGで参加する。
肩の力を抜いて、ユカイにやってくるつもりだ。
二日間の報告は、この場所でたくさんの人たちがドサドサッとしていくだろうから、追いかけてみてくれ。
それが終われば、しばらくは何も考えずにボケーとするつもりだ。
まっ、やりたいことはいっぱいあるので、優先順位をつける作業から始めていくことにしようかね。
《のるかそる課 じゅんぼう》
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