当然的で当り前だ。
いい気持ちで歌って、いい気持ちで聴いてもらうのが一番。
理想的到達点という言葉をこの場合に使ってしまおう。
では、悪条件な場とはどこだろう?
それは音楽を聴きたくない人々でいっぱいの場所だ。
「やめろー!」の怒号、あるいは野次。阿鼻とか叫喚とか収拾不可とかの場・・・
でなければ、聴く気が100%無い人で溢れた場所だ。
そんな場で歌うのは、心底シンドイ・・・・・・コイツも当り前。
で、本日はそんなトコから真逆のシチュエーション。
めでたい中のめでたい! ♪二人のために世界はあるの~の「場」。
縁結ばれ婚礼祝言の会場である。
人生においても、理想的到達日。
♪君といつまでも~師走だなぁ~とか、♪瀬戸わんや~日暮れてんや~などが歌われ、皆さん
ハレの日モードでテンションは高く、呑めや歌えや騒げや騒げ、見てやるぞー聴いてやるぞー!
と誠にいい空気。
そんなすちゃらかライブ回想録第五話=結婚披露宴ライブをひとまとめで、振り返ってみたい。
では、「云いたかないけど、メンドウみたよ~~~」
『シロ―Sのぶ 披露宴ライブ』 1985年 新宿/リバティベル
すちゃらかしゃいにんぐ初のブライダルライブは、シロ―とSのぶの披露宴パーティーだった。
新宿のライブハウス「リバティベル」を借り切った会場に乗り込んだすちゃらかしゃいにんぐは、
5人のメンバー。
「オレ・やっちゃん・うーちゃん・なべいち・マイケル」
K西H之の司会進行で、全体的にヤケクソ気味ペースで進んでいく。のみ亭創生期の鯨飲闘士
大集結による幸福分配的夜会であった。
●この日の演奏曲●
1.SUMMERTIME JUMP
2.サイバイサ
3.BACKSTREET JUGBAND SHOW
4.温泉旅行
5.メリーの手紙
6.キャピ― ギャル
7.恋のシーソーゲーム
8.COWPOKE
9.マンドリンマン
10.ラスト カゥボーイ ソング
11.ハーバーナイト
12.ディキシーでいこう
『マイケルTよちゃん 結婚パーティー』 1989年 心斎橋/スターシップ
もーしわけないが、この日の結婚パーティーでの演奏曲はほとんど覚えてない。
主役マイケルとTよちゃんの姿は残っている。
で、その他に一つだけ記憶に残っているものがある。
パーティー会場からの帰り道で、いい気分になった俺は、モーレツに歌いたくなってしまった。
夕暮れの戎橋あたりでギターケースを開け、座り込み歌い始めた。
メンバーも大阪のみんなもワイワイ騒ぎながら、歌っていた。誰かが傘を開き、逆向きにして道路に置いた。20分くらい歌っただろうか。楽器を片づけてから、中を見ると小銭が何枚か入っていた。
●この日の演奏曲は???不明。
やっちゃん・ありこ・オレ・なべいち・うーちゃん |
『S-ちゃんY―子ちゃん 合体記念集会』 1990年 西荻窪/満月洞
記念すべきS―&Y―子の披露宴は「合体記念集会」というタイトルで、強硬な意思表示を持つ者たちが集結した。
すちゃらかしゃいにんぐとしても、ここは正装をもって臨まねばならぬとの総意で、いつものリゾーティースタイルからキリリと締めたフォーマルウェアで揃えた。演奏にも身が入るというものだ。
この頃から、すちゃらかのライブに「則本浩/のり」が参加していくようになる。
またどういう経路からかH村のおっさんも加わっていた。
●この日の演奏曲は???不明。
新婦Y―子・やっちゃん・オレ・うーちゃん・H村・のり |
『TかしSの ウェディングパーティー』 1990年 天王寺/ポテト
当日の昼、やっちゃんと待ち合わせの東京駅新幹線ホームに行くと、やっちゃんの傍らにおなごが一人いた。
名前は「ウサリン」。やっちゃんが、前夜、呑み屋で拾ってきたと紹介された。フィドルを弾くそうだ。まぁこれも成り行きだろうと三人で座席を囲み、ビールで本日のバンド結成を祝った。
大阪で合流するうーちゃん・なべいち・マイケルの驚く顔が浮かんでくる。へへへっ。
そしてその夜、天王寺「ポテト」での披露宴パーティー。TかしとSのの友だちでいっぱいになった。二人の人柄と付き合いの広さから、これはオドロカナイ。
で、すちゃらかの祝福ライブとなり、初見で合わせた「ウサリン」のフィドルは大したもんだった。スケルトンのフィドルから出る音はタダモンじゃなかった。あちこちでこんなセッションをやってるナ? ってぐらいオシ上手ヒキ上手だった。
あんど、酒の呑み方も酔い方も大したもんだった。
●この日の演奏曲は???不明。
『Y-さんEっちゃん 結婚パーティー』 1992年 西荻窪/満月洞
Y-さんEっちゃんが岐阜県郡上八幡の古式ゆかしい神社で祝言を挙げ、帰京してから報告と披露を満月洞でおこなった。
すちゃらかしゃいにんぐも日頃お世話になっている二人のため、ご祝儀ソングを演奏した。
Y-さんの緊張ぶりからの酔っ払いぶりが印象的で、恙なく大騒ぎで楽しいパーティーだった。
●この日の演奏曲は???不明。
『AびとK子のWEDDING PARTY』 1992年 西荻窪/満月洞
演奏メンバーは、「淳・康・宇」の他、アコーディオン「シノ」、パーカッションとサックスで「のり」、ボーカルで「バジ」。そして、ひのこBANDの「たーぼー」「ねこ」がサポートしてくれた。
午後の満月洞、アンニュイで退廃的幸福感に包まれた二人の横で、すちゃらかの演奏は漂流していく。どこへ行くの私たち・・・
●この日の演奏曲●
1.上を向いて歩こう
2.恋のバカンス
3.LOVEPORSION,NO9
4.HAPPY BIRTHDAY 16
5.COTTON FIELS
新郎・のり・新婦・シノ・たーぼー・オレ・ねこ ビデオテープより転写 |
『シロ―Tあき 披露宴ライブ』 1992年 吉祥寺/KUUKUU
よくばり屋シロ―のためにではなく、ただただTあきちゃんのため、昼下がりの吉祥寺にやって来たすちゃらかしゃいにんぐ。
メンバーは、「淳・康・宇・の・バ」の5人。
なかなかフシギな店内(エスニックっていうの? 辺境的っていうの?)で、いい気分のまま演奏した。
シロ―・・・、楽器を取り上げられたら、あとは呑むしかない俺たちをいつも見捨てずに気にかけていてくれて、ありがとう。
君の笑顔は忘れない。
*シロ―=古谷純一は2009年に亡くなった。
●この日の演奏曲は???不明。
『Hじやん&Mぽりん 婚礼祝賀演奏会』 2006年 吉祥寺/ノロ
HじやんとMぽりんの婚礼祝賀演奏会も楽しい夜だった。
Aびの進行で賑々しく進められたパーティーは、たくさんの参加者とにぎやかな演奏者で溢れていた。
そういうコトなら、すちゃらかもトコトン楽しんじゃおう!と、U佐見Y美・A川M里・S岡M来の女性三名による、最初は「ビューティフル シンガーズ」だけど、最後は「ビァ樽シンガーズ」に変名するバックコーラスと、しばらくぶりの「のり」にパーカッションでの景気づけを頼み、7人で3曲演奏した。とても愉快で、気分のいい婚礼祝賀演奏だった。
後日、Hじやんからお礼の手紙と写真とDVDが届き、嬉しさが持続するライブになった。
そして4年後の夏、「のり」は病いと闘った結果、夏空の向こうに旅立ち、結果的にこのライブが「のり」との最後の演奏になってしまった・・・。
「のり」・・・
HじやんとMぽりんとすちゃらかと、たくさんのみんながお前のこと好きだったよ。
●この日の演奏曲●
1.MY BLUE HEAVEN
2.ビァ樽ワルツ
3.サイフはからっぽ
ビァ樽シンガーズ・うーちゃんの左手・オレ・やっちゃん・のり |
Y美嬢・うーちゃんの左手・オレ・やっちゃん・のり |
・・・と、まぁこんなぐあいで幸せの門出に参加し、お祝いをしてきた。
どの披露宴ライブでも、新郎・・・は、さておき新婦が「いいの?」ってくらいに騒いでくれているのが俺たちへのお祝い返しとなっていたなぁ・・・。
ここに幸あり青い空のお二人には、幾久しく仲睦まじく日々をコトホイデほしいと願うものだが、人生は山あり谷あり展望台ありだ。
かなわぬ流れと、かかわれぬ事情とがある。
夫婦のことは夫婦にしかわからない。
ひとりも人生、ふたりも人生だ。
幸せは歩いて来ない。
だが、悲しみは駆け足でやってくる。
いいじゃないの幸せならば。
そらみんなで手を叩こう!ってね。
《営業2課 じゅんぼう》
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