2015年4月26帰京集合写真

2015年4月26帰京集合写真
22015年4月25日~26日山梨県にツアーに行きました。26日東京へ帰る前にまだ居残った皆で集合写真 photo by Arisan

2014年8月20日水曜日

世界は馬鹿で出来てる エピソード4

ハードボイルドに!

♫花を召ませ 召ませ花を


鉛色に塗りつぶした空の下。空襲の爪痕も痛々しい街の中に「東京の花売り娘」の歌が流れる。
映画ー麻雀放浪記のオープニング

俺は国電がガタゴト走るガード脇のエレベーターの無い5階建ての雑居ビルで電話番の日々だった。入口には××労働問題研究所の文字。なに実態はヘルメットが転がり、ビラが散乱する××の事務所だ。昼間かかってくる電話は「てめーら殺すぞ。ガチャ」「今度何やんですか?」ってマス
コミを装った警察ばかり。激安の専従費しか出なっかたので、俺はパチンコ、麻雀、日払いの印
刷所のバイトでしのいでいた。昼飯は近所に在る民生食堂で150円の定食を良く食べていた。
4階に在る××経済調査会(総会屋)の扉の横にには、いつも店屋もんの器が置いてあった。羨
ましかった。ガサ入れの次の日、階段を降りてくと4階の扉が空いた。オールバックのいかつい男
が立って居た。「兄ちゃん達も大変だな。飯でも食ってけよ」と。おっ「ありがとうございます」と俺は中に入って行った。同じ間取りとは思えない豪華なつくり。絨毯の上にソファーセット。壁には代紋
と会長の写真が飾ってある。特上の鰻丼が置いてあった。「気にすんなよ。一人こないんだよ」
食いながらいろんな話をした。「お前らカンパで食ってるだろ。それじゃ駄目なんだよ。各グループが自立しなくちゃ。俺たちも看板じゃ食えね。看板は最後よ。シノギはここよ(頭を指す)」フムフム。おっしゃる通りです。頷く俺。


本物のろくでなし、あんたに惚れた


部屋の隅に麻雀卓が在るのに気が付いた。「軽くやるか?」「はい」その頃、麻雀放浪記を観て
その気に成っていた俺は新宿や神田の雀荘でサラリーマン相手に打っていて、少しは腕に自信が
有った。×××相手に2時間ほど卓を囲んだ。全自動台だったので詰め込みの心配をもせずに、
ひたすら振込まない様に相手の捨て牌に集中した。だが上がらなければ勝てないのが麻雀だ。俺
は最後の親にかけた。ダマテンの安い手で連チャン狙いだ。何か言われるかと思い背中がびっし
ょり汗をかいていた。かろうじて、トップ確保。ウマが高かったので、5万円ほど札が積まれた。
「兄ちゃんよ。なかなか筋が良いな。俺の知り合いがやってるレートの高い雀荘行けよ」と住所が
書かれたメモを投げてよこした。俺はうなずいて、札とメモをポケットにねじ込んで外に出た。
映画(麻雀放浪記)みたいな展開だな。あと必要なのは、俺を大人の男にしてくれる年上のお姉
さんだ。映画ではオックスクラブのママ、八代ゆき(加賀まりこ)だ。北風の吹く中、革ジャン
の襟を立てて俺は新宿に向かった。


加賀まりこ♡お姉様


新宿三丁目に在る馴染みのBARに降りていった。扉を開けるとお目当てのお姉様がいた。一回り
上の36才人妻。アパレル関係らしい。細い目、尖った顎。ハッキリしたキツイ性格。その上貧乳。ど真ん中だ。いつも素敵な服をきて濃いメイク。会うたびにドキドキしていた。お姉様は大人の店、イタリアンやフレンチレストラン、ホテルニユーグランドのBARなどに連れて行ってくれて、マナーや好きなフランス文学などを丁寧に話してくれた。「あら、あび太くん。今日はなんかお金持ってる感じ」「はい。今日は任せてください」「じゃあ朝までね」ドキドキバクバク。俺のマグナムは‥‥(おっとハードボイルドに)程よく酒が回ってきた。お姉様は潤んだ瞳で「泊まろうか?でも不潔なラブホテルとか嫌よ」俺はkoプラザホテルに予約の電話を入れた。部屋に入るとお姉様はソファーに座り「素敵な夜景よ」呟いた。この時育ちの良い俺は、お袋が「何処かに泊まる時は、火事やなんやらに備えて、脱いだ服はキチンとたたむのよ」という言葉を思い出した。革ジャン、シャツ、靴下、ジーパン脱ぐ度にキチンとたたんでいた。すると突然お姉様が「若いのになにやってんのよ。飛びかかって来なさいよ」と叫びながら俺をベットに押し倒した‥‥‥


おい、家の権利書出せ。あんた‥‥

俺は麻雀の種銭を作るため、少し真面目に働いた。20万円程貯めてメモに書いて有る住所を訪
ねた。工業地帯に在る古びたビルだった。チヤイムを押して○○さんの紹介ですと言うと扉が開いた。煙草の煙が充満する中に、雀卓が6台置いて有り普通の雀荘みたいだった。ただし客は商店主、中小企業の社長、スジモンという感じの人ばかり。まさに賭場という雰囲気。しばらく見してからレートの安そうな卓に参加する。スピードが違う。早すぎる。考える暇が無い。朝まで打ってなんとかプラマイゼロ路線で助かった。帰りの東横線の中でもう辞めようと思った。

しかし暫くすると緊張感が忘れられず又訪ねてしまった。種銭は30万円。順調に推移し夜中には50万円程に成っていた。調子にのってレート上げようと言う声に簡単に同意してしまった。ツキなのか実力なのかここから転げ落ちあっと言う間にスッテンテンだ。金が無いので抜けると言うと、店員が貸しますよと言う。トイチ(10日で1割の利子。元金は減らない)ですが。結局朝までやって30万円の負け。全部やばい借金だ。映画の通りだ。途方にくれた俺は横浜駅で降りてお姉様に電話した。喫茶店で俺は事情を話して借金を申し込んだ。「分かったわ。半分出して上げる。でもこれっきりね。このお金で借金返すかもう一度麻雀に注ぎ込むか、よく考えてね。かっこいい男に成るのよあび太君」‥‥‥‥‥‥‥‥

その後、俺は金をかき集め36万円無事返済した。ただ、かっこいい男とは、どっちだったのだ
ろう?今でも分からん。


♡シビれるお言葉♡

ドサ健=鹿賀丈史
うるせい!
おまえ達みたいに真面目に
仕事して何になる。

おまえ達に出来ることは「長生き」だけだ!

by ドサ健


長生きさへ出来なそうな、あび太。

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