2015年4月26帰京集合写真

2015年4月26帰京集合写真
22015年4月25日~26日山梨県にツアーに行きました。26日東京へ帰る前にまだ居残った皆で集合写真 photo by Arisan

2013年3月20日水曜日

すちゃらかしゃいにんぐCD制作底抜け脱線録り物帖 《前口上》&《その1/ベーシックトラックの巻①》

《前口上》
突然だが、CDを作ることになった。
いや、厳密に言うと昨年末から今年の始めに協議決定された「開閉商事2013年活動方
針」には、早くから組み込まれていた。
やっと発表できる! 
というのが正しい。
設立以来、「開閉商事って何なの?」
「何やってんの?」
「トンネル会社?」
「建具屋?」
「人買い?」
「不純なヤツラが・・・」
「社長が・・・」
などなど、火のないトコロに煙がモクモクと立っていた。
この度のCD制作への取り組みで、その活動並びに全貌が明らかになっていくことであろう。
社内からは、「いっつも温泉に行って酒呑んでるだけじゃねーんだからな! バーローめ!」
「やるときはやるんだからな! なめんなよ!」
などと叫ぶ者もいた。
壁にはゲンコの穴が3つあった。
だが、ソックスは履いてないけど、ルーズな3オヤジ+その他オーゼイでは、いつCDが
出来上がるか、60年たっても先は見えてこないだろう。
さらに、出たトコ勝負でアナログ人生をドンブラコと流れ行くお湯割りBANDには、近頃の
録音状況はチンプンカンプンワッツハプンだ。
そこで、緻密な計画性と作業力で、録音から制作全般を任せられる浪速無仁太郎氏に交渉
の後、引き受けてもらうことになったのである。
(個人的には緻密のアッオちゃんと呼ぶことにしている。)
これで、ぐっと現実的になってきた。
作業としては、3月中旬よりじわじわと始まってきている。
では、今秋完成予定のすちゃらかしゃいにんぐCD制作物語をリアルタイムで、これから
ボチボチとお届けしていこう。
《流行課/舟木橋 輝彦》

                                  《その1/ベーシックトラックの巻①》
3月17日(日)
今年は桜の開花が早い。
花の香りが流れてきそうな、ぽかぽか日和の日曜日。
空は澄みきって鮮やかに青い。
「ヒュー! ヘイトアシュベリーを想い出させる空だゼ! まったく。」
俺は大きく息を吸うと、アクセルを踏み込み加速した。
愛車フェラーリ458スパイダーが、排気量4499CCのダイレクトな走りで俺を風と一
体化させていく。
美女木から首都高に入り、FAIRGROUND ATTRACTIONからALABA
MA SHAKESにDISKを替えた頃、西池袋でC2を降りた。
肌を刺す朝の山手通りから早稲田通りを使って阿佐ヶ谷ヒルズへ。
モニターカメラを避けながら、エレベーターに乗り屋上に行く。
スナイパーの影はない。
背後に神経を集中させ、ペントハウスのドアーを3回ノックする。
Mr.Uはフル装備で俺を待っていた。
「待たせたな。」
「ノー。」
「行こうか。」
「ヤー。」
永福から再び首都高へ。
さらに中央道に入り、覆面パトカーを3台振り切って、国立府中で降りる。
ワインを20ガロンとビールを1バーレル、ローストチキンを200羽ほど買い込み、Y.
STUDIOへ向かった。

Y.STUDIO。
ここは海外のビッグアーティストからも熱く注目されているハイレベルなSTUDIO。
セキュリティー関係からか、住所及び建物は一切極秘扱いになっているため、内部の画像
をお見せできないのがザンネンだ。
・・・だが、SPがちょっと目を離したスキに・・・

IN STUDIO NOW・・・      photo Junbow

ふー、あぶねぇ。あぶねぇ。
手がブルブルだぜ。

しかし、この書き方は疲れるし、いつまでたっても中身に近づいていかねぇ。
とっとと切り換える。

でね、今日の予定っていうのはね、うーちゃんのベースとあたしのギターを録ることにな
っているの・・・。おっと、切り替えがうまくいかねぇ。もうツーレベル上げねば。

STUDIO入口で無仁太郎氏とくーちゃんに挨拶をし、打ち合わせのあと、セッティン
グに入る。いよいよだ。
収録曲は10曲以上あるので、今日一日でいけるとこまで録っておきたい。
車中でうーちゃんと打ち合わせておいた「スターダスト ラブ」から始める。
日曜の昼下がり、酒も入ってない状態でうーちゃんと二人。声(歌)のないすちゃらかナ
ンバーを無言で弾く。
ただ弾く。
こんなのいつぶり?
さらに弾き続ける。
ん? ・・・? 
何か違う!
ノレナイ つまづく 間違える。
悪い潮の流れの中に二人とも入ってしまったようで、イージーミスのキャッチボールが続く。
「あれ? なんでこんなトコで?」って、まさかの凡プレーが積み重なっていく。
丁寧に行こうと意識すればするほど、所どころで頭の中まっしろに・・・、あまりの繰り
返しに自分がナサケナクなってきた。
多分、お互いがそう思っているのだろうな・・・。

「お茶入れましょう!」
くーちゃんが絶妙のタイミングで空気を変えてくれた。
無仁太郎氏は、マイクのセッティング~録音方法まで、ベストの組み合わせを試行している。
一服して、とりあえず悪魔を追い出そう!
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
20分くらい、お茶の時間で過ごす。
ふぅ~・・・いい息が吸えるようになってきた。
普段どおりでいってみよう。よけいな事を考えずに音楽の中に入っていこう。
そんな懺悔を神様が聞いてくれて、なんとかいいカンジのまま「スターダスト ラブ」を録り終えた。
そして、1曲なんとかクリアしたら、ふわっと気が楽になった。
多分、外は夕暮れに向かっている頃。
「風が出てきたみたいだよ」「照明を変えてみようか」コンソールボックスから、時々「お
茶」が差し入れられる。
「了解!」さっきより語尾が上がる。本心で。
「懺悔の在庫、も少し出しちゃおうか?」やりとりが楽しい。
ゆっくり流れが変わってきた。

「港の酒場の物語」
「君は最高さ」
「夕焼け景色の彼方から」
うーちゃんも一歩一歩確かめながら、山を登るように弾いている。
だんだんお互いの音が聴こえてきた。というか慣れてきた。
「そうか・・・そうか・・・そうなのか・」
そして19時過ぎたあたりで、本日の作業を終了する。
後片付けして乾杯。
「ヤレヤレ・・・っと・・・」息を吐き出し、肩と体重を軽くする。
「一時はどうなるかと思ったヨ」
「2時頃だったけどネ」
ん・・・?、軽口もたたけるようになってきた。
終わってしまえば、振り返れるもんです。当り前だけど・・・。

2時頃・・・       photo ku-chan

  

ベース弾き近影     photo ku-chan

 
反省会もしっかりと終え、ダビングした今日のオシゴトDISKを聴きながら、残業感た
っぷりのオヤジ2人はMIDNIGHT HIGHWAYを突っ走る。
DISKの中の二人は何事もないように弾いて歌っている。
おぉ! 手を加えるとこんな風に、それっぽくなっていくのね。
さっきまでのスッピン状態からの変身に、本日の充実感がジワジワと染みてくる。

道はまだ始まったばかり。
そして長く、遠い。
だが、見えてきたものがある。
西から東へ光が、少しづつだけどね。

《営業2課 じゅんぼう》











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