2015年4月26帰京集合写真

2015年4月26帰京集合写真
22015年4月25日~26日山梨県にツアーに行きました。26日東京へ帰る前にまだ居残った皆で集合写真 photo by Arisan

2014年4月2日水曜日

深夜の街を歩いてる俺に話しかけるな!





もうだいぶ昔になる。まだ20代後半だったような気がする。成田で機動隊にぼこられて、
ヘトヘトになって池袋にあった事務所に戻って来た。勝った時も負けた時も、打ち上げは、
激安酒場Sと決まっていた。特に負けた時は、憂さ晴らしにSで他党派の奴らを見つけて、
乱闘に持ち込むという最低な奴らだった。程よく酔っ払ってくると、今日のカモが入って来た。
BのH派奴らだ。口ばっかりのヘタレ野郎達だ。仲間のKが目配せする。俺は、あいつらにも
一杯は飲ませてやろうと答える。乾杯、お疲れの声が響く。その時、Kは履いていた長靴を
奴らのテーブル目掛けて投げつけた。ビール瓶の割れる音。俺は、丸椅子を掲げて、表出ろ、
ビビリ野郎と叫ぶ。奴らも、ビールケースで応戦してくる。5分程すると野次馬達の後ろから
パトカーのサイレンが聞こえてくる。俺達も奴らも、まさに蜘蛛の子を散らすように、金も
払わず逃げた。又、出禁だ。俺とKは、缶ビール片手に山の手線の中でただ馬鹿笑いしていた。
Kがサラリーマンにネクタイして楽しいか?と毒ずく。新宿で別れ、一人の中央線。俺は途端
に虚しくなってきた。いつ迄こんな事してるんだ。何が変わるっていうんだ。酔った頭で自問
自答が続く。もっと酔って潰れしかねえ。頭の中でジムモリソンが叫ぶ。
come on,come on,now touch me,baby,can't you see that I am not afraid?


カッチョいい


まだのみ亭が無かった頃なので、俺はお気に入りの吉祥寺爆音ロックバーGBに入っていった。
ピンクフロイドが爆音で掛かる薄暗い店内。マスターが俺のトリスのボトルと氷の入ったグラス
を差し出す。今夜はチェイサーはイラねーぜ。ひったくるように、酒を流し込む。渇いた心に
染み渡っていく。くう、安いウイスキーは直ぐ効くぜ。何杯か流し込み、曲がZZtopに代わった
頃、向かいのテーブルの女が俺を見詰めているのに気が付いた。10才位歳上のきつい顔の女だ
った。俺は指で自分のテーブルを指した。彼女は自分の酒とチーズ&サラミの皿を持って、俺の
前に座った。初めて会う顔だったがどうでもよかった。何か話そうかといろいろ考えたが爆音の
中では無駄だった。俺は外を指差した。彼女は俺の伝票も持って立ち上がった。外に出ると俺は
彼女の手を握り、近くの旅荘○○を目指した‥‥
朝日が汚い障子の隙間から射し込む。彼女はずっと俺を抱き締めてくれていた。そんな夜もあった。


この世に神様が~


去年、俺は相棒のsibuヤーマンとスナック○○子で、気持ち良く昭和歌謡大作戦をしていた。
島倉千代子の愛のさざ波を唄い終わると、隣に座った七三、銀ブチ、小太りのおっさんサラリー
マンが私はロックが好きでね、などと話し掛けてきた。日本中いや世界中のロックコンサートに
行ってるらし。歳を聞くと同級生だ。その上、名刺を取り出し手渡す。見ると、○○銀行○○支
店副支店長の肩書が。ケッ、お前の風貌、体臭、生き方からは一滴もROCKが感じられねーぜ。
ROCKまでお前らのもんかよ死ね。と心で叫ぶと気配を感じたsibuヤーマンがケメコの歌を入れて
くれたぜ。愛いやつじゃ。

お願いだ頼む、ストーンズもディランもポールマッカトニーも日本に来るな。カッコ良く終わっ
てくれ。と夜空を回るジェリーガルシア様の遺骨に囁く俺だった。


リスペクト


心に染みる言葉

カートコバーンの遺書より抜粋

自分はあまりにも繊細過ぎるんだ。子供の頃に持っていた熱狂を取り戻すには、少し鈍感でなけ
ればならないのに、あまりにも神経質でかんじやすい。人間みなどこか必ず良いところががある。
だから本当に人が好きだ。あまりにも愛してるいるので悲しくなってしまうんだ。自分は惨めで、
ちっぽけな、何の価値もない、魚座の、救い様もない男。どうして楽しむことができないんだ。
分からない。

涙、涙




開閉商事  底生活研究所   あび太

1 件のコメント:

  1. これは是非、Jerry Garcia Band の Forever Young などを聴きながら、
    しみじみと読みたいですな。Dylan のは、もちろん良いけど。Garcia のギターに揺れたい。
    トリス、よく一口で流し込んでましたなぁ、トリキンの空き瓶をジャグボトルにして吹いたりして・・・。
    やってることは、今も昔もあまり変わらんなぁ。匿名のヤつ遊園。

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